かしす掲載料理説明13


タンシチュー
ビストロでも人気のメニューである牛タンのブレゼは皮付きの牛タンを一時間程、水から下茹でした後、皮むきしてフライパンで表面を香ばしく焼いてミルポワとトマトとベーコンと赤ワインとフォンドボーと一緒に3時間程密封した鍋で蒸し煮にします。
後日、裏漉しした煮汁だけを煮詰めて丁度良い濃度になったところで輪切りにした牛タンを加えて塩・コショウで味を調えて出来上がります。
そうやって出来たタンシチューはほろほろと口の中でとろけ濃厚なうまみが味わえる料理です。

おともにするワインはジュブレシャンベルタンなんかがお奨めです。


あわびのカルパッチョ
コリコリとした食感のアワビは磯の旨味が特徴です。
それをレモン汁とアルガンオイルと塩と黒こしょう ランプフィッシュの魚卵
ピンクペッパー等々で味付けをしました。
肝は加熱して裏漉した後、エキストラバージンオリーブオイルと合わせて廻りに飾りました。
アルガンオイルのナッツの風味とオリーブオイルの風味とレモンの酸味と磯の香り…中々の逸品に仕上がりました。


イカの墨煮 バスク
イカが出回る季節に必ず作る料理です。
イカスミはカナリア諸島でとれた紋甲イカの墨をつかっています。
エシャロットや玉ねぎや生ハムをみじん切りにしてオリーブオイルでじっくりと弱火で炒めてヒイカをその鍋でソテーして白ワインでデグラッセした後とトマトペーストとイカスミで煮込んでいきます。
仕上げに塩とバスクの唐辛子であるエスプレット粉で味を調えてガーリックトーストと共に召し上がって下さい。

お酒はシェリー酒がお奨めです。

かしす掲載料理説明12


仔牛のブランケット
ビストロの冬の定番料理であります。
仔牛の肩肉を野菜とブイヨンで柔らかくにて煮汁に生クリームを注ぎ煮詰めて卵黄でとろみをつけるという料理なんですが、僕は卵黄の代わりにブルーチーズを使っています。
クリームシチューのような味に仔牛肉や野菜が絡まって非常に美味しい料理です。キノコのバターライスを煮汁に絡めながら食べるとなお美味しい。
こういう料理はもっと世に出て行っても良いと思います。

掲載したワインはブルゴーニュで頑張っている日本人の作ったワイン
ルーデュモンの白です。


馬肉のタルタルステーキ
良質な熊本産の馬肉は元々はユッケ用のものです。
それをピクルスやアリッサ 玉ねぎやエシャロット そしてスパイスと混ぜ合わせて型詰めして吉原の玉子の卵黄を乗せました。
ピリ辛な生肉はユッケとはまた違う美味しさです。
ガーリックトーストに乗せて食すとまた美味しい。
当然、ワインと共に召し上がって欲しいと思います。

掲載したワインはルーデュモンの赤です。


フォアグラ大根
ふろふき大根とフォアグラのポアレの組み合わせはベストマッチですね
甘い赤ワインのソースとの相性も抜群です。
ビストロにはこういう料理との出会いが必ずあります。

かしす掲載料理説明11


スープ ド ガルビュール
フランスは南西部はベアルヌ地方の家庭料理です。
生ハムの骨や屑でスープストックを作って根セロリ白インゲン豆や玉ねぎなどの野菜を煮崩れするまで煮込みラードとニンニクをピュレしたものでコクを加えエスプレット粉というバスク地方の唐辛子で風味を付け加えると言ったスープです。
鴨のコンフィを崩しながらワインと共に楽しみます。
基本的に豆料理なのでとても高タンパクな料理です。
この料理は農家が豊作の時に作るとってもおめでたい料理と言われています。
大量に作って一週間くらいかけて食すそうで何か日本にもそういう料理ありますよね
日本でいうと炊き出しの豚汁とかちゃんこ鍋とかそういう料理と性質は似ているかなと思います。
フランスの文化に触れるのも楽しいと思いますよ

掲載しているワインはボジョレーヴィラージュヌーボで
ルーデュモンとルぺショレーの2種類です。


アクアパッツァ
イタリアはナポリの料理であるアクアパッツァは内臓とエラを取り除いた魚をまるごと水で煮出して作る料理です。
ケッパーやドライトマトやオリーブとアサリやムール貝も一緒に煮出していくんですがイタリア料理特有のニンニクとオリーブオイルの組み合わせと言うベースが煮汁と絡み合って乳化した時にこの料理が非常に完成度が高い料理だといつも感じます。
今回、ハタというアクアパッツァ用の魚を使いランチでも食べられる金額で提供することにしました。


タルトタタンのパイ仕立て
紅玉が出回る季節に作るこのお菓子はタルトタタンというカラメルに煮込んだ紅玉をタルトの土台にカスタードクリームを仕入れパイで包んで焼いたものです。
いわゆるアップルパイと同じですが中身がタタンっていう事
失敗して出来たというタルトタタンは中身がピュレ状になってはならないと言われていますが僕はあえてピュレ状にしています。
その方がパイやカスタードクリームやタルト生地との絡みが良いからです
冬の風物詩のお菓子でもあります。

かしす掲載料理説明10


黒毛和牛A5トウガラシのローストビーフ
多少、歯ごたえがあるこの部位のお肉はトンビやとうがらしと呼ばれています。
一頭から、2kgしかとれない希少部位で...肩から腕にかかる部位です。
肩の一部だけど、肉質はモモ。
内側部分には細かなサシが入っています。
味はとてもさっぱりしていて甘く、ギュッと噛むと味が染み出てくる赤身の王道といえる部位です。
その塊肉のスジをひいて200gのポーションに切ってタコ糸で縛り塩コショウをしてフライパンで表面を焼いた後でオーブンでローストをします。
スジ肉はミルポワとキノコとトマトと赤ワインでソースのベースを作ります。
フォンドボーを合わせて煮詰めて濾した後、たっぷりの西洋わさびを合わせて塩で味を決めてソースは完成します。
焼き上がったお肉を薄くスライスして盛りつけた後にソースをたっぷりとかけてローストビーフの完成
脂ののったステーキや焼肉とはまた違う魅力のある黒毛和牛の料理です。


掲載しているワインはドミニクローランのボジョレーヌーボでキュベスペシャルです。
木箱入りの高級なボジョレーヌーボです。


ツナとホウレン草とゴルゴンゾーラのクリームパスタ

ニンニクとオリーブオイルの組み合わせでオイルソースを作った後でホウレン草を炒めてツナと生クリームを入れゴルゴンゾーラのピカンテでコクと旨味を足しこむというパスタです。
カルボナーラの様に仕上げに黒こしょうとペコリーノを擦って提供しています。

今回はブルーハワイを載せてみました。


プロフィトロール オ ショコラ

プロフィトロール=小さな球形

シューの中にバニラアイスを詰めて暖かいチョコレートのソースをかけたビストロ定番の冬のデザートです


このデザートのキーワードは『幸せのシェア』

幸せが天まで届くようにシューを山のように積み、食べる時には幸せのお裾分けとして、一つずつシューを取り外して分け合うとされています。

ウエディングに使用する際はそのうち1つのプチシューに陶器の人形を入れ、当たった人が次の結婚ができると言われています。

今回はクリスマスシーズンなのでこのデザートを紹介してみました。

ボジョレーヌーボ

僕のお店は毎年 東京の業者からボジョレーを取り寄せています。

必ず解禁日の2日前に届きます

ボジョレーはガメイと言う葡萄を使います。
マセラシオン カルボニックという手法で発酵させてワイン造りをします。
葡萄を潰さず樽につめ込み自然発酵させて作って行く方法です。

ガメイ種は害虫や病気に強い品種で沢山の葡萄の房をつけます。
本来、ワイン造りにはあまり房をつけない古樹が良く ヴィンテージワインには樹齢の高い木が使われています。

従ってボジョレーも古樹を使っているものは高価であるという事になります。

安価なものは薄い味で若い木の葡萄であったり、酷いものになると房から落ちて傷ついた葡萄を使ったりします。

従って信頼できる業者のボジョレーを買うというのは大切な事ではないかと思います。

今年は3種類のボジョレーヌーボを入荷

ルぺショレー社はアルベールビジョ―の参加に入っていますが、実際はニュイサンジュルジュに拠点を構える老舗中の老舗です。

熟練の職人さんが多数おられ リーズナブルで高品質なワインを作り出すメーカーです。

ルイ14世がこの会社ワインを流通させるために運河をひいたと言う伝説があるくらいです。

ルーデュモンは日本人酒造家 ブルゴーニュ知名度も高い仲田さんのワインでそのボジョレーです。


そして、樹齢30年以上の古樹の葡萄を使ったドミニクローランのキュベ



去年のキュベが一本 売れ残ったので 開けて飲む事にしました

香りは芳醇で色はガーネット色  ボジョレーにしては濃い色をしています。


気になるお味はやはり色同様 普通のボジョレーを煮詰めて熟成させたような凝縮感があります。
タニックと言われるタンニン感はあまり感じられなく舌先にピリッと微発砲感を感じフレッシュ感を一年たった 今でも感じる事が出来ました。

非常にボジョレーらしいすっきりとしたのど越しの良さもあり、しかし凝縮感もあるというワインでした。

今年は一本だけ仕入れて 高級ボジョレーを欲する方にお奨めしたいと思います。

家族サービス…

僕はマスオさんなんですが…
僕の家族のお父さん お母さんは お寿司が好物なんです。

お寿司屋さんでは無くてテイクアウトのお寿司でも良いんです…


僕も久しく…ちゃんとしたお寿司屋さんの寿司を食べてはいません。

僕にはちょっとした目標があって 寿司も そばも ある程度 できる様になりたい…その中で西洋料理を進化させたいと…思っています。

だから 休日の日は 趣味の料理をします。

仕事の料理と趣味の料理はちょっと違います。

でも…遊び心が無いと  きっといい仕事って出来ない様な気がして…

今日は その趣味の料理で家族サービス…

『へい お待ち』って感じで 最後は 『上がり一丁』って感じですかね

家族サービスは『お寿司屋わくわく』って感じで…僕の休みは 終わりました

明日から…また 頑張りましょう

ミートクリームパイか…

この前つくった。
フィリングでパイを作りました。

昔、働いていたお店のものとは違うもの…
ビーフストロガノフ様に小分けにしておいた
ヒレの端肉がかなりあったので…パイにしました。

2枚つくって4等分にして8食分用意しましたが…

美味しく出来たので…3食自分で食べてしまいました

そして…既に2食売れました

付け合せは山盛りのフライドポテトに変更して…改良中です


余ったフィリングは腐らない様に冷凍しました

そんなミートクリームパイは…やっぱり美味かったです…